高島市の12月定例会では、高齢者の孤立問題と多胎児支援に関する議論が行われた。また、街づくりを通じた高齢者支援の重要性が強調される一方、多胎児を持つ家庭には行政からの支援が求められている。
今回の会議では、特に高齢者の孤立問題が焦点となった。そこで、議員から「孤立する高齢者の把握や支援の方法についてどう対応しているか」を問う声が上がった。これに対し、清水真理子子ども未来部長は、1年以上健康診査を受けていない高齢者や医療機関を受診しない高齢者を訪問し、介護保険サービスや生活支援サービスに繋げる取り組みを実施していると述べた。さらに、地域住民との連携を強化し、支援が必要な高齢者が孤立しないような見守り体制の構築が進められている。
続いて、多胎児支援の動向についても言及された。高島市では、妊娠中の多胎妊産婦に対する支援として健診の助成を行い、出産後は「ふたごちゃん広場」を開催する予定であるという。また、ファミリーサポートセンター事業を通じて孤育ての家庭が優先的に利用できるよう配慮している。
議員は、さらに具体的な支援策として多胎妊婦情報を把握した際に、行政から適切な情報と支援を提供すべきと主張した。部長は、アプリ「はぐっとナビたかしま」を活用して、必要な情報を伝える方針を示した。
また、発言の中では、問題行動や不登校の調査結果についても参照され、地域のつながりをも活かしながら、早期発見のための連携が重要視された。子ども達が安心して成長できる環境を整えるため、地域全体での見守り体制が必要であると強調された。
この他、選挙管理に関する謝辞を述べつつ、今後の施策の見直しや改善を行い、よりよい選挙環境を作るよう努力する姿勢が示された。