高島市議会では、9月10日に行われた議会で、子どもや若者のための居場所の重要性が改めて強調された。特に、放課後の安全な居場所の確保と、待機児童の問題についての議論が行われた。
市長の福井正明氏は、放課後児童クラブやさまざまな地域活動を通じて、子どもたちが健全に育つ環境を整えていく必要があると述べた。また、現在の学童保育における待機児童が増加していることに対し、具体的な解決策として民間との協力を深めて多様な居場所を提供する方針を示した。
「子ども家庭庁が進める放課後の居場所作りは、子どもたちの成長や地域社会の未来に欠かせないものです」と市長は強調した。具体的には、高島市では放課後の雑誌教室や夏休みの居場所活動を通じて、子どもたちが友達と遊んだり、学習したりする機会を提供しているという。
また、中高生や若者の居場所の創出についても触れられた。今後は、特に地域の学生や若者たちが集まる「サードプレイス」的な場作りに力を入れる考えが示され、「子どもたちの意見を取り入れた居場所作りが必要です」と発言した。
実際に高島市では地域の中高生を対象にした自習室が設置されており、今後の拡充が期待されている。
さらに、公共施設の再編計画についても議論がされ、近年の施設統廃合の適正化や、地域の特性に応じた施設運営の改善が求められた。市長は「将来的には市の財政を考慮しながらも、地域のリーダーシップによる適切な施設の使用が継続できる環境を整えていきたい」とコメントした。
公共施設についても、移動が困難な高齢者や障害者にも配慮し、駅のトイレの整備等のハード面での充実が必要であるとした。