高島市議会は令和3年6月25日の定例会において、重要な議案の審議を行った。特に大きな焦点となったのは、令和3年度高島市一般会計補正予算(第4号)案だ。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた生活困窮者への支援策として、支援金を支給する経費を盛り込んでいる。
市長の福井正明氏はこの予算案について、「生活に困窮されている方々に対する支援策を講じる必要がある」と述べ、議員に慎重な審議を要請した。今回の補正予算には、歳入予算として全額国からの補助金を見込んでいることも強調された。
また、その他の議案の中では、高島市の介護保険条例や国民健康保険税条例の改正案も提出され、これらについても全員一致で可決された。介護保険条例の一部改正では、新型コロナウイルスの影響を考慮し、減免措置が引き続き行われることが決定された。
さらに、実弾射撃訓練中の演習場境界付近への弾着に関する意見書も提案され、議員からの賛同が得られた。議員の森脇徹氏は、過去の事故に触れ、「市民の安全確保が何よりも重要である」と強調。その結果、意見書は賛成全員のもと可決された。
議長の廣本昌久氏も、議会での審議に感謝しつつ、市長が提案した各議案をしっかりと審査していく必要性を訴えた。高島市が今後の政策を市民に実感してもらえるように、より良い施策を推進することが求められる。議会は、この日をもって全ての審議を終了し、閉会となった。