令和3年9月9日、高島市議会定例会が開催された。議題は、新型コロナウイルス感染症対策や、農業政策、林業政策について議論が行われた。
まず、新型コロナウイルス感染症対策について、森脇徹議員が感染状況の激増を受けて、医療体制の充実を求めた。市長の福井正明氏は、市民病院が中心となり、二次医療圏を堅持し、地域完結型医療を実現する必要性を強調した。特に、保健医療法人との連携強化や、発熱外来、ワクチン接種の推進が今後の課題であると述べた。
次に、新規就農者への支援策についての質疑も行われた。この関連で、農業分野における大規模イチゴ農園計画が国の不採択を受け、議会に報告されなかったことが問題視された。議員たちは、市が地方創生に取り組む中で、新規就農者とのコミュニケーション不足が懸念されていることを指摘した。
また、林業政策についても言及され、福井市長は林業従事者の維持や新規人材育成の重要性を説いた。森林経営の観点から、森林組合などとの連携体制強化が不可欠であることが再確認された。
全体を通じて、地方創生や農業、林業の振興を図るためには、地域全体の団結が求められる。高島市が抱える課題に対する具体的な戦略が今後の市政運営において鍵となる。