令和5年3月、高島市議会の定例会が開催され、多くの重要な議案が審議された。
特筆すべきは、令和5年度の一般会計補正予算案である。福井正明市長は提案理由を述べ、「新型コロナウイルスワクチン接種の方針が国から示されたことに伴い必要な費用を計上している」と説明した。
また、補正予算案は歳入歳出それぞれ304億3,900万円となり、歳入の全額を国庫支出金で見込んでいる。
次に、滋賀県後期高齢者医療広域連合の議員選挙が実施され、議会において中川義人副市長が選出された。議長は、選挙方法について「指名推選で行うことに決定しました」と報告した。
さらに高島市国民健康保険条例の一部改正や、高島市保健センターの設置および管理に関する条例の改正案も一括で審議され、これらの事項も可決された。
加えて、新ごみ処理施設の泰山寺地区への建設計画を再考する請願が審査された。反対の意見としては、「周辺住民に対する十分な情報提供がなされていない」との声も上がり、賛成の意見もあったが最終的に不採択となった。市長は、進行中の事業に関し「丁寧な説明に努め、理解を得られるよう努力する」と述べている。
この議会では、教育長の任命に関する議案や陸上自衛隊今津駐屯地の体制強化を求める意見書案も審議され、意見書は賛成多数で原案のとおり可決された。
議会の閉会に際して、福井市長は新年度に向けた施策の重要性を強調し、次年度の予算執行にあたる姿勢を示した。
事業が円滑に進むか注目される。