令和5年12月22日、高島市議会は定例会を開き、多数の議案が審議された。
この会議では、財産の処分や公の施設の指定管理者に関する複数の議案が扱われ、各常任委員長がその審査結果を報告した。
特に、議第80号の市有地の譲与については、平ケ崎区が管理してきた市名義の土地の譲与に関するもので、全員賛成により可決された。
また、議第95号の高島市個人番号の利用に関する条例の一部改正案も審議され、健康保険証がマイナンバーカードと一体化されることに対応するための改正が必要とされ、賛成多数で可決が決定された。これは福祉医療費助成制度等において、国民健康保険の給付情報を利用できるようにするためのものである。
一方、議第98号および議第99号では、高島市高島歴史民俗資料館の設置に関する条例の廃止と郷土文化保存伝習施設の設置の条例が議題に上がり、両者とも賛成多数で可決された。この改廃は、文化財の集約化を計画するもので、市の文化財を効率的に管理するための措置とされている。
さらに、会議の中では下水道事業会計や一般会計の補正予算案が取り上げられ、これらも賛成多数により可決された。特に令和5年度一般会計補正予算(第8号)では、市民生活に直接影響を及ぼす重要な預算も多く含まれており、市民に対する施策が検討されていることが示された。
最後に、福井市長は定例会の閉会に際して、物価高騰対策に関する施策や市政運営における様々な課題について意見を述べ、議員たちへ協力を呼び掛けた。