令和4年3月7日に高島市議会で行われた定例会では、新型コロナウイルス感染症対策や高島市の未来を見据えた施策が議論された。この中で、特に感染症対策の強化が焦点となった。
市民クラブ高島の虹を代表して登壇した是永宙議員は、急速に感染が広がる状況について言及し、特に医療現場が逼迫していることを指摘した。その中で、医療機関の看護師が感染者のケアを行う中で、確実な支援が必要であると強調した。
市長福井正明氏は、この新型コロナ感染症対策に対する対応について、保健所との連携を強化し、特に陽性者に対する医療支援を強化する方針を示した。加えて、3回目のワクチン接種が進行中であり、接種体制の充実についても応えていく考えを述べた。
また、高島市リビング・シフト構想についても話題に上がった。是永議員は、関係人口の拡大や地域資源を活用したまちづくりの重要性を指摘し、市長はその方向性に賛同した。特に、高島市の強みを生かす施策を進める必要性を訴えた。
さらに新ごみ処理施設の建設についても議論された。この件に関して、市長は前回の公募での課題を受け止め、地域住民との信頼関係を築くために、必要な説明を繰り返し実施する方針を示した。また、新設する施設周辺の住民に対する説明会の開催や、周辺住民の意見を踏まえた適切な対応策の必要性についても強調した。
公共交通については、改善の要望が多く寄せられていることが市議会で確認された。市長は、タクシーや路線バスの見直しを進める意向を示し、地域のニーズに応える公共交通機関の構築に努める方針を明らかにした。特にデマンド交通などの新たな手法を検討する必要があるとの意見が出され、さまざまな提案がなされることとなった。
この日の議論は、市民の安全と安心を重視した今後の市政運営の方向性を示すものであり、特に新型コロナ対策が重大な課題とされ続ける中、地域の実情に即した施策が求められていることが再確認された。市の活性化に向けた様々なアプローチが今後も必要な状況である。