令和元年6月28日、高島市議会定例会が行われ、重要な議題が審議された。この中で、特に「琵琶湖周航の歌資料館」に関する市民説明会開催を求める請願が採択された。
この請願は、地域の文化財である資料館の移転に対する市民の声が反映されており、その重要性が再認識されたものである。市長の福井正明氏もその意義を強調。「資料館の老朽化が進む中で、移転は必然」とし、現状の問題点を明らかにした。資料館の耐用年数が近づく一方で、雨漏りなどの問題が深刻化し、急務として対応が求められていた。市長は「次世代に大切な文化を継承していくためには、安全な施設が不可欠」と述べた。
また、議会では今回の請願に対する意見も多様だった。賛成意見としては、今津町の文化を守るための市民との対話が重要であるとの指摘があった。これに対し、反対の立場からは、すでに他の関係機関との説明がなされているとの意見もあり、賛否が分かれた。熱心な討論の結果、請願は賛成多数で通過した。
加えて、財政的な観点からも意見書第4号が可決された。新たな過疎対策法の制定が求められ、地域の生活基盤を維持するための仕組み作りが重要視されている。これにより、過疎地域の人々が安心して生活できる環境を整えることが期待されている。