令和5年6月27日、長浜市議会定例月議会が開かれ、複数の議案や請願が審議された。
特に議案第40号の一般会計補正予算は、最も大きな注目を浴びた。予算常任委員長の中川リョウ氏は、その結果として全員一致で可決の判断を下したことを報告した。これには、田村駅周辺整備事業に関わる重要な予算が含まれている。
そのほか、議案第41号と第42号、すなわち長浜市税条例及び印鑑条例の一部改正も同様に可決された。健康福祉常任委員長の藤井登氏は、これらの議案が地域の行政運営に寄与することを期待する旨を述べた。
議案第43号の農業集落排水処理施設条例の改正も全員一致で可決され、地域農業の環境改善に資するとの見解が示された。産業建設常任委員長の矢守昭男氏は、地域住民の意見を反映した柔軟な対応が求められると強調した。
一方、請願第5号については、健康福祉常任委員長の藤井登氏による報告の通り、不採択となった。これは人と猫が共生する社会に向けた公的支援の実現を求めるもので、賛成少数であった。
対照的に、請願第6号は、「高時川の濁水による漁業への影響に関する対応を求める意見書」が全会一致で採択された。産業建設常任委員長の矢守氏は、事故以降の濁水問題が漁業に与える影響を懸念し、早急な対策を長浜市議会からも要望する必要性を訴えた。
さらに、決議案第1号にて長浜市議会のハラスメント根絶に関する決議が導入され、議員の不適切な言動を許さず、今後の議会運営においてこの姿勢を徹底する旨が確認された。議会運営委員長の千田貞之氏は、議会内外で起きた問題をきちんと検証する方針を示し、監督官庁への強い要請が必要であると強調した。
また、市長の浅見宣義氏は、会議での病院再編に関する発言の不備について謝罪し、今後は透明性を確保する努力をすると述べた。特に地域医療の再編に向けて、タウンミーティングや意見交換会を通じて改めて情報を発信していく方針を示した。
この定例月議会は多岐に渡る重要な議題が審議され、有意義な議論が行われた様子である。