令和3年12月9日、長浜市議会は定例会を開催し、各議員の個人質問が行われた。議題として、特にヤングケアラーや過疎地域の支援、さらにJRのダイヤ改正に係る影響が取り上げられた。
最初に、鬼頭明男議員がヤングケアラーについて質問した。この問題は、家庭内での介護などが理由で課題を抱える子供たちを指し、全国的に注目されている。福祉部門と教育委員会が連携し、早期発見や適切な支援が求められている中、課題を抱えている認知の重要性が強調された。また、地域づくり協議会との関係においても明確な情報提供体制が必要であると述べられた。
続いて、中川勇議員が大井川・鬼川流域での豪雨時の床下浸水防止策について質問した。現在行われている県営のため池等整備事業について、完了見込みの令和8年度を目指すとの回答があり、地下の土砂流出や道路の安全性についての意見も交わされた。
また、JRのダイヤ改正に関しても議論が行われた。市としては、減便による影響について危機感を持っており、観光促進などを通じて、利用促進に努める方針が示された。さらに、行方不明者の対応に関する質問も行われ、防災無線の情報提供の重要性が確認された。特に、警察との連携による迅速な対応が求められた。
全体を通じて、今回の議会は、様々な問題に対して市民の安全を守るための取り組みを再認識する場となったと言えるだろう。特に、地域の特性を考慮した施策が求められており、例えばヤングケアラーの問題は社会全体での理解と支援が鍵となる。