令和6年6月25日、長浜市議会では定例月議会が開催された。重要な議題の多くが取り上げられ、特に議案第52号『令和6年度長浜市一般会計補正予算(第1号)』が修正議決されるなど、市の予算編成に関わる議論が行われた。
本議会では、まず日程で議案第52号から62号にかけての財政関連議案が中心に審査された。総務教育常任委員長の鋒山紀子氏は、議案第55号の副市長の定数について「副市長2人体制の必要性」について多くのが意見があったと報告した。具体的には、行政課題に対する迅速な対応のために副市長の現在の役割を挙げ、副市長を2人にすることで、より対応力を高められるとの意見であった。
一方で、反対意見も多く寄せられた。多くの議員が「今の体制でも十分機能している」「副市長を増やすことに納得できない」といった疑問や懸念を示した。これに対し、賛成意見として「厚生労働省から招聘する副市長がきちんと市政に関わってくれることを期待する」といった意見もあった。
続いて、吉田義之議員は、議案第52号について「市民生活に直結する予算が否決されたことは大変残念だ」と語り、この結果が長浜市全体に影響を及ぼすのではないかと懸念を表明した。予算の審査において、市民に直接影響を与える重要な項目の否決を避けるためにも、持続可能な計画が必要であるという見解が示された。
また、請願第7号において病院再編に関する情報公開を求める声が上がり、採択される運びとなった。地域医療再編特別委員会の松本長治委員長は、情報公開が透明性を高めるものだと述べ、実効性のある取り組みの一環として重要な事案であるとしてその必要性を強調した。
更に、議会運営委員長の中川リョウ議員による基本条例改正案も審議された。議会基本条例は、市民と議会及び市長との関係を明確化し、議会の活性化を図るものであるとの説明があった。
会議は午後1時31分に閉会したが、議員たちは引き続き市民サービス向上に向けた多様な施策や議会の活性化に向けて意見を交わしていく必要があるとの認識を持ち続けている。