令和3年3月26日、長浜市議会は3月定例会を開催し、さまざまな議案を審議しました。
中でも、市長の藤井勇治氏が強調したのは、新型コロナウイルス感染症に対する対応です。市民や医療従事者の尽力に感謝すると共に、コロナ禍を乗り越えるためにはワクチン接種が重要であると述べました。また、市民への正しい情報の提供が必要であり、地域社会として協力し合う姿勢が求められています。
さらに、令和3年度予算案の中で、デジタル化の推進が新しいテーマとして挙げられています。市長は「デジタル長浜元年」と位置づけ、これにより行政の効率化を図る方針を示しました。特に、コロナ禍によってデジタル化の遅延が露見した事実を踏まえ、市役所における電子申請の導入やRPA、AIの活用を通じて、利便性を高めると述べました。
また、長浜曳山まつりの復活についても言及がありました。1年間の延期を経て、今年4月の実施を目指す動きに対し、祭りの関係者が一丸となって準備を進めていることが紹介され、人々の心に灯る文化財の重要性が再確認されました。
最後に、行財政改革推進調査特別委員会の設置が提案されました。中嶌康雄議員が提案したもので、合併後の課題やコロナウイルスが与えた影響を受け、持続可能な行財政基盤の構築が求められています。違う施策の優先順位をつける中で、理解と協力が全議員に求められます。
こうした内容を踏まえた上で、定例会では今後の長浜市の方針や施策についての議論が活発に行われました。市民の安全と健康を守るため、多様な支援策が必要であることが再確認され、市議会は新年度に向けて全力で取り組む決意を固めています。