令和元年6月14日の長浜市議会定例会が開かれ、市民からの注目が集まる中、市長の藤井勇治氏に対して不倫問題に関する厳しい批判が寄せられた。
西尾孝之議員は、藤井市長に対して「私一人がここでいつも大声を張り上げてやっておりますが、この1年というのは、長浜市民はあなたの行動によって恥ずかしい思いをしたことを分かっていますか」と強く問うた。その上で、名誉毀損で訴えられたことについて「特段意識せず、市長としての職責をしっかり果たしていく」という藤井市長の姿勢が市民を冒涜するものであるとも指摘した。
また、西尾議員は、藤井市長が以前にも同様の問題を抱えていたとして、今回の問題の責任を明確に取るべきであると強調した。「男というのは、やったことは自分で責任を取らなければならない。それが男としての基本」とし、自身の過去の経験と照らし合わせながら、「あなたにはもう執行猶予は与えられないと思っております」と市長の辞職を促す発言も行なった。
議会では続いて、別の議員から放課後児童クラブや選挙結果、駅周辺のにぎわい創出に関する質疑も行われた。ここでも特に予算執行の透明性や責任の所在が問題視された。副市長の大塚義之氏は「現在、経営改善計画に取り組んでいるが、支援のあり方などについて市民の理解を得ていきたい」と説明。さらに議員からは、医師の労働環境や公的医療サービスの根本的な問題に関する質問も相次ぎ、長浜市民の医療環境に対する関心の高さが伺える一幕となった。
この日は、ほかに教育についての質問や農薬に関する議論もあり、市の持続可能な運営や市民に対する信頼回復が強調される場面も見られた。特に医療や教育分野では、市民の生活に直結する重要な問題として取り上げられ、今後の具体的な施策が期待されることとなった。
議会最後には、各委員長から委員会審査の結果報告が求められ、来週からの委員会審査に向けた準備が進められることが確認された。