長浜市では令和5年3月の定例月議会において、消防団組織の縮小や見直し、指定管理者制度の導入に関して議論が繰り広げられた。
特に、消防団組織の縮小に伴い、住民の不安が高まっている点が注目される。
「消防団組織が縮小されることで、防災力が低下するのではないか」と市民からの懸念が寄せられている。この点については、防災危機管理局長の意見として、「相互応援体制を整備し、万が一の場合でも他市町からの支援を受けられるように取り組む」と答弁があり、地域全体での防災体制強化を図る姿勢が示された。
また、行政の見解として「今後も、消防団員によるパトロールや防火訓練などは継続する必要がある」と強調される一方、自警団との連携強化を図る必要性も提起された。
さらに、女性の活躍推進についても話題に上った。
「男女共同参画を推進するために、地域活動への女性の参画を促進する施策が必要である」と市長が述べ、実行可能な目標を設定して進めていくことが確認された。
これに加え、長浜市では移住促進施策が進められている。移住者の増加には、地域の魅力を簡潔に伝えることが重要であるとされ、官公需契約における中小企業への配慮が強調された。特に公共事業の発注方針には地元の中小企業を優先する旨の取り組みが評価されている。
また、湖北地区の医療体制についても重要な焦点となっている。急性期医療の確保を目指し、長浜市立湖北病院の役割が強調され、この病院が地域医療の中心的存在であることが確認された。今後の再編計画に関連して、市は「湖北病院の医療機能の充実、地域住民の安心と安全を確保するための取り組みを進める必要がある」と表明した。
また、長浜赤十字病院との統合の必要性が提起され、地域医療全体を守る体制の構築が求められている。
最後に、今後の市政においては問題点への迅速な対応や政策の見直しが求められ、職員の意見や地域住民の意見を反映させた施策の展開を図ることが市の責任として示された。