令和2年12月定例会の長浜市では、新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急補正予算が審議された。
本会議では、議案第141号として、一般会計の補正予算が提案された。市長である藤井勇治氏は、「新型コロナウイルス感染症と闘うため、市民の健康と命を守るために必要な予算を確保することが不可欠」と強調した。
議案には、ワクチン接種に関連する費用が計上されており、総額は約6億7,600万円余。接種体制には、個別接種および集団接種が含まれている。健康福祉部長の福永武浩氏は、医療機関での個別接種と市の集団接種の二つの方式を実施する考えを示し、接種の円滑化を図るため、必要な体制整備を進めていると述べた。
また、議員からはワクチン接種に関する不安や疑問点が提起され、特に接種会場での対応や接種率を上げるための情報提供の重要性が指摘された。中嶌康雄議員は、「市民が安心して接種を受けられるよう、正確な情報提供が欠かせない」と発言した。
市側は、新型コロナウイルスワクチン接種のための専門のコールセンターを設置し、市民からの問い合わせに対応すると述べた。さらに、接種券の配布に際し、ワクチン接種の方法を分かりやすく説明したパンフレットを作成することも示された。