令和4年12月5日、長浜市において、議員による不適切な言動に対する再発防止検証チーム会議が開催された。
この会議は市長からの要請を受けて設置されたものであり、議会運営委員会の諮問機関として機能する。チームは議員による不適切な行動を検証し、再発防止策を立案する役割を担う。この日は初めての会合であり、座長と副座長の選任が重要な議題として取り上げられた。
議会運営委員長である千田貞之議員は、チームの設置要綱を説明し、議員に対し共通意識の保持を呼びかけた。「議会が市民から信頼されるために、適切な取り組みを行っていきたい」と強調した。設置要綱では、14名以内の委員定数、任期などが定められ、議会運営委員会との連携が求められている。
次に行われた座長の選任では、中川リョウ議員が候補として名乗りを上げ、他に立候補者がいなかったため、全会一致で選ばれた。中川氏は次のように述べた。「議員の信頼回復に尽力したい」とし、今後の進め方についても意見を求めた。
大橋延行議員は、自身の経験を踏まえハラスメント問題を提起。相手が不快に感じた場合にはそれがハラスメントとなるため、議員が意図しない言動の基準作りが必要だと訴えた。「検証を通じて、何がセクハラやパワハラに当たるのか基準を設けたい」と意欲を見せた。
北川陽大議員も、職員向けハラスメントマニュアルに従う重要性を主張。議員もその内容を理解することが議会の倫理向上に必要であると述べた。「同じルールが適用されるべきだ」との見解を示した。
さらに、杉本英一議員は、具体例を挙げながら、記者への説明責任が義務であることを示唆。特定の議員の不適切な発言については具体的に説明を求めるべきだとし、議会における透明性の重要性を訴えた。
今後の進め方については、議員個々の意識を高め、全員が協力し合うことの重要性が再確認された。「各自が主体性を持って取り組む必要がある」と中川座長が強く訴えた。次回は、具体的な取組内容をさらに深める予定であり、全体で議会の信頼回復を目指す視点が共有された。
この会議は約1時間46分にわたり、議員たちの活発な意見交換が行われた。次回の会議は改めて通知される。議員らはこの取り組みにより、長浜市の議会が市民から信頼されるための取り組みをさらに進める方針である。