令和3年6月7日、長浜市議会は6月定例会を開会し、重要な議案について審議を行った。市民の健康と生活を守るため、コロナワクチン接種の促進が強調された。
冒頭、柴田光男議長は定例会開催を宣言し、関係者に感謝を表した。続いて、議案の審議に入る前に、事務局長の米田幸子氏からの諸報告が行われた。
事務局長は、最近の議案の送付状況や地方自治法第180条に基づく指定専決処分について報告。また、請願が3件提出されたことを説明した。「日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書」など多岐にわたる内容が盛り込まれている。
続いて、藤井勇治市長が提案理由を説明。市長は新型コロナウイルス感染症が続く中、希望の光はワクチン接種にあると述べた。市内でのワクチン接種は順調に進んでおり、特に高齢者を対象にした接種が加速していることを強調した。
また、市長はテーマに沿って生活支援特別給付金の支給や公共下水道の利用者負担に関する条例案についても触れ、財政運営の見通しを明らかにした。特に、無理のない健全財政の維持を目指しているとした。
定例会では合計87件の議案が提案され、その大半が農業委員会の委員任命に関するものである。市議会は質疑を行う間もなく、議案の採決へ進む姿勢を見せた。市議会は議案第68号から第87号までを一括で採決し、全て原案通り同意すると決定した。
今後、議会は6月15日までの休会を挟みつつ、質疑や新たな提案を行う予定である。市民生活に密接に関わる重要な決定が下される中、議会の動向は注目されるところである。