令和4年6月3日、長浜市議会が定例会を開催した。市長の浅見宣義氏が、議会に向けて様々な報告と議案の説明を行う姿が見られた。
市長は、就任からの3ヶ月間に収集した市民の意見を紹介し、長浜市が直面する課題について触れた。特に、人口減少問題が深刻であることを強調し、「このままでは地元産業の地盤沈下を避けられず、地域経済の衰退を招く」と述べた。
また、長浜市の総合計画第3期基本計画の策定についても言及。市の行政運営における長期展望を示し、地域住民との対話を深めることに重点を置く姿勢を示した。市長は、地域の力を底上げし、県北の都を実現するためには「長浜大改革」が不可欠であると力説した。
その後、市長は議案68号市長提案の詳細な説明を行った。内容には、令和4年度一般会計補正予算第3号をはじめ、専決処分事項承認に関する議案が含まれる。特に、コロナ禍で影響を受けた生活支援に関しては、迅速な給付金支給が求められていると言及した。
この日の議会では、総計15件の議案が提案され、議員らからの質疑が行われた。「地域医療改革」「高専誘致」「観光改革」などの創設的な施策に対する期待も寄せられた。特に観光施策については、受け入れ体制強化が求められ、「稼ぐ観光」への転換が急がれると指摘された。
最後に、副市長の選任についても議案が提出され、江畑仁資氏の選任に対する同意が得られた。今後、議会は6月28日までの会期を設け、引き続き議案の審議を行う予定である。議長の草野豊氏は、次回は6月15日に再開すると最後に述べ、会議を締めくくった。