令和3年長浜市議会9月定例会が開催された。
議会では複数の議案が提案され、特に議案第96号にあたる一般会計補正予算が重要なテーマとして議論された。この補正予算は、総額8億3,000万余円を計上している。
市長の藤井勇治氏は、「市のデジタル化を推進するための経費を計上し、次年度以降の支出が予定される経費については債務負担行為を設定した」と説明した。特に、市民の利便性向上と行政運営の効率化が目的とされている。
感染症対策も重要な議題となった。今夏の新型コロナウイルス感染症の急激な拡大を受け、藤井市長は、「市民にはリスクの高い行動の自粛や感染防止対策の徹底をお願いしている」と強調した。その中、ワクチン接種において高齢者の接種率が9割を超えたことについても言及した。
議案第97号は国民健康保険特別会計に関するもので、県から交付された交付金を返還する内容である。議案第98号では、介護保険特別会計の補正予算についても審議された。これらの議案は、昨年度の決算確定に伴う精算といった実務的側面が強調されている。
また、令和2年度の一般会計決算に関して、歳入決算の状況も報告された。市税収入は減少したが、国庫支出金は大幅に増加し、全体で黒字決算を達成したことが報告された。'
議案114号から120号までは、小谷財産区管理会の委員選任についてのもので、全て原案通り同意された。人権擁護委員については、推薦の意見を求める議案も提出され、議会で可決された。
議会運営委員会では、会期を本日から9月28日までと決定した。議長の草野豊氏は、「議員の皆様にはこの議会運営に協力をお願いしたい」と呼びかけている。
今後、休会中には議案熟読が行われ、再開後は上程議案に対する質疑及び一般質問が行われる予定である。