令和4年第6回甲賀市議会定例会が開催され、多くの議員が活発に意見を交わした。特に、14番の西村議員が取り上げたオーガニック給食の段階的導入に関する議論は注目を集めた。
西村議員は、健康で持続可能な社会の実現に不可欠な政策、政府の「みどりの食料システム戦略」に基づき、子どもたちへのオーガニック給食の導入を強くアピールした。市長の岩永裕貴氏は、「オーガニック教育は子どもたちにとって非常に重要で、市としても積極的に取り組んでいきたい」と明言した。教育委員会事務局次長の村地昭彦氏は、オーガニック給食の可能性についても言及し、「現場として可能な限りの支援を行いたい」とコメントした。
次に、西村議員は2025年に開催される大阪・関西万博への甲賀市の参画について質問した。市としての具体的な参画計画の進展が既にあり、清水和良総合政策部長は「地域一体型オープンファクトリー事業や、地域ブランド事業の活用などを進めている」と答えた。市の魅力を発信する機会として捉えられており、特に信楽焼などの地域資源を最大限に活かす方針が示された。
また、人口ビジョンの達成についても議論が行われた。市の現状は人口減少が続いており、個々の施策の必要性が増している。特に若年層の定住促進や移住支援の施策についても具体化が求められている。
最後に、議員たちは地域防災策や農業支援の必要性についても言及した。特に、農業機械の購入助成が都市農業の振興に寄与し、農家の経営安定に繋がることを確認した。市長は、「農業を支える施策の充実に努め、市全体の活性化を図っていく」と強調し、農業が甲賀市の重要な産業であることを再確認した。
議会では、特にオーガニック給食や万博、人口対策、農業支援が重要な議題として浮上し、今後の展開や施策の実施が期待される。それぞれの議員の発言は、市民の暮らしや未来に直接関連するものとして、関心を持たれていた。