吹田市の令和元年9月定例会では、議案96号の訴訟上の和解に関する説明が行われ、また、議案97号では公園の管理瑕疵に関する損害賠償も提起された。特に議案96号については、先天性の知的障がいや自閉症を有する控訴人が、本市の臨時雇用員として再雇用されなかった件についての訴訟が扱われており、控訴が行われている。この和解について、総務部長の小西義人氏は、「本市は障がい者就労支援のために努力する意向である」と述べ、控訴人には請求を放棄し損害賠償を求めない条件を提示して和解を進める旨を強調した。
議案97号の公園管理については、土木部長の松本利久氏が、市の管理厳格化の必要性を強調し、事故が起こった背景を説明。具体的には、千里南公園の死亡した樹木に起因した事故で、80万528円の損害賠償が求められていることが報告され、今後の公園維持管理の徹底が要請されている。
また、議題として多くの条例改正案が上がる中、特に関心を集めたのが職員業務改善及び給与に関するブラッシュアップである。市の後藤圭二市長は、行政の効率化について、また議会とも充分に協議を行う姿勢を強調した。
この議会で確認された点は、改善が求められる多くの業務が未解決な中での職員給与見直しが進行中であること、今後、これら業務を効率的に進めるために、外部人材の活用や新システム導入が進むことが期待されている。