令和6年5月、吹田市議会定例会が開催され、市の重要な議案が審議されました。本議会では、訴訟上の和解や令和6年度の一般会計補正予算など、さまざまな案件が議題に上がりました。
特に注目を集めたのは、訴訟上の和解に関する議案です。児童部長の北澤直子氏は、岸部保育園の民営化に関連した訴訟の経緯を説明しました。この訴訟は、大阪地方裁判所において請求が棄却された件で、本市は大阪高等裁判所に控訴。和解案が示されたことを受け、協議が整ったと述べました。和解内容としては、解決金500万円の支払いが認められることや、さらに解決金以外の請求を放棄することが含まれます。
次に、令和6年度一般会計補正予算(第2号)が審議されました。行政経営部長の今峰みちの氏は、補正予算の総額が1,717億5,496万5,000円で、歳入歳出をそれぞれ補正していることを強調しました。特に、民生費の中の児童福祉費が補正されている点が指摘されました。
教育に関する議論も続きました。教育監の植田聡氏は、日本の原点を守る教育について、また郷土愛を育む教育の重要性を強調しました。特に天皇陛下に関する教育の必要性が強調され、教育における失った歴史意識の回復が求められました。
さらに、石川勝議員は、立志教育について質問しました。自身の目的を見つけることの重要性を述べ、自分の価値を理解し、社会とつながることの大切さを訴えました。学校現場において、児童への教育だけでなく、その周辺支援を強化することが求められています。
最後に、糸田川の巨大化した樹木の撤去についても議題に上がり、副市長の辰谷義明氏が将来的な計画について言及しました。糸田川の管理や清掃活動について市民の協力も得ながら、より良い河川環境の維持管理に努めるとしました。