令和5年9月定例会では、吹田市市税条例の一部改正を含む多数の議案が審議され、重要な決定がなされた。
特に議案第83号について、議会では市税条例改正の必要性が強調されました。この改正は、地方税法の変更に基づくものであり、大規模修繕工事を行ったマンションに適用される固定資産税の軽減措置を含む内容です。
西岡友和議員(財政総務常任委員会委員長)がこの議案について報告し、特に市民からの支持を得る必要性を訴えました。彼は、減額の期間や件数の見込みについても質問が寄せられたことを指摘しました。「市民に周知することの重要性を強調したい」と述べており、市民の理解を得る努力が求められています。
この議案に対する討論では、様々な議席から意見が交わされました。益田洋平議員(日本共産党市議会議員団)からは、制度の不公平性に対する懸念が表明されました。「適正な管理がされてきたマンションを対象とした軽減措置から除外することは、不公平である」と意見を述べました。
一方、乾詮議員(大阪維新の会)は、減額割合の妥当性について言及し、二分の一の割合を維持すべきだと主張しました。「近隣市との整合性を保ち、適切な評価を得るべきである」とコメントし、地域の実情を踏まえた判断を求めました。
議案第84号に関しては、吹田市立老人デイサービスセンターの廃止が提案され、議会では多くの反対意見が表明されました。利用者やその家族、地域に与える影響を十分に考慮すべきとの意見が強調され、今後の福祉サービスへの影響が懸念されました。
その後、議案第91号、令和5年度の一般会計補正予算も承認されました。注目されるのは、特殊詐欺対策の強化を求める決議が全会一致で可決されたことです。市長と警察署との連携による桁外れな取り組みが期待されています。