吹田市議会の定例会が令和5年9月22日に開催された。
主要議題としては、市会議案第18号及び第19号が取り上げられ、手話や障害者のためのコミュニケーション促進を求める条例提案や議員報酬の改正について審議された。市会議案第18号では、障害者が日常生活において容易に情報を取得し、コミュニケーションできる環境整備が求められ、提案者の乾詮議員は「全ての市民が共生する社会を実現するために必要である」と述べた。
続いて、市会議案第19号に関する橋本潤議員の説明では、議員報酬の不支給や支給停止について言及した。これに関して、議会内での賛否は分かれた意見が交わされたが、最終的な進展は次回の議会を待つこととなった。
さらに、吹田市立老人デイサービスセンター条例についても詳細な議論が行われた。これは、施設の廃止が決まり、地域に住む高齢者へ与える影響が懸念されているためである。利用者や地域からは「施設の存続を望む」意見が多く寄せられた。市は、廃止方針に対して「必要な支援が行われるよう丁寧に対応する」と応じた。なお、施設閉鎖後は既存のデイサービスでの受け入れを図るとし、周辺の支援施設との連帯強化が強調された。
次に、上の川の溢水に関する事故についての報告がなされた。原因は河川整備工事中の不手際であるとされ、今後は適切な補償を行い、行政の対応が求められると議論されている。市長は「事故からの教訓を今後の業務に活かしていかねばならない」と述べ、再発防止に向けた決意を表明した。
この日、全体として、議会は市民の福祉と安全を守るための施策に真摯に取り組むことが強調された。特に、教育支援や地域活性化に向けた取り組みが多くの議員から提案され、将来的な政策の方向性について継続的な議論が必要であることが示された。