令和4年11月24日に開催された吹田市議会定例会では、重要な議題がいくつか議論された。
最初に、会期の決定があり、27日間の会期が承認された。澤田直己副議長は「会議はスムーズに進行している」と述べた。
感染拡大を受け、市長の後藤圭二氏は、児童虐待防止推進月間にちなみ、オレンジ色のジャンパーを着用し、児童虐待ゼロの実現に向けた決意を表明した。後藤市長は新型コロナウイルスの第8波への懸念から、引き続き基本的な感染防止対策の徹底を訴えた。
議案第107号と第108号に関しては、令和3年度の水道と下水道事業会計における剰余金処分が報告され、いずれも原案通りに可決された。泉井智弘議員(決算常任委員会)は、過去の審査結果を踏まえ、「全員異議なく承認」と報告した。
続いて、一般会計決算の認定についても多くの議員が意見を述べた。特に、救急搬送に関する議論が注目を集めた。益田洋平議員は、救急隊の増隊を強く求め、市民の命を守る取り組みを推進すべきと提言した。一方、消防職員の男女比の改善も求められ、消防職員の増員が急務だとの意見もあった。
また、学校の財政状況も取り上げられ、予算の減額が教育環境に与える影響に懸念が表明された。五十川有香議員は「必要な教育予算は優先して確保すべき」と強調した。
特に、児童・生徒支援における不登校対策や教育機会確保に関する提言も多く上がり、教育の多様性が求められる場面が増えている状況が伺えた。市の職員に対する支援策や労働環境の改善が望まれる中で、全議員が市民の命と生活への支援を第一優先にした意見を持っていることを強調した。
今回の定例会は、市民との対話を重視し、より良い行政運営を展開できるかが試される重要な場と言えそうである。議会は新型コロナウイルスの影響を考慮しつつ、今後の市の課題に取り組んでいく方針である。