吹田市議会は、令和4年1月12日に臨時会を開催した。
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態を受け、議会運営には細心の注意が払われていることが報告された。議長の石川勝氏は、全国で感染者数が急増している状況を踏まえ、市民や事業者を支える対策が急務であると強調した。
市長の後藤圭二氏は、オミクロン株による感染の広がりを念頭に、吹田市における感染拡大防止やワクチンの3回目接種を着実に進めていることを発表した。その一環として、令和3年度の一般会計補正予算(第14号)を提案した。予算の補正では、社会福祉費や児童福祉費への支出が追加される。具体的には、住民税非課税世帯等への臨時特別給付金支給が含まれている。
この臨時会では、報告第1号として、損害賠償額に関する専決処分が提案された。消防長の笹野光則氏が詳細を説明し、公用車が原因の事故に対して、10万4,700円の損害賠償が決定されたことを報告した。事故は昨年8月に発生し、消防職員の運転によるもので、相手方の住宅塀に損傷をもたらした。事故後、消防庁は安全運行の指導を徹底しており、今後も事故防止に努めると述べた。
会議は、会期を1月13日までの二日間とすることを決定した。議案第1号は、予算常任委員会に付託され、詳細な審議が進められるという。
議会は、この後も新型コロナ対策に関する施策を講じながら、市民の生活を支えるための方針を進める意向である。