令和2年2月に開催された吹田市議会では、さまざまな議案の審議が行われた。 注目されるのは、議案第45号の令和元年度吹田市一般会計補正予算である。これは国の学校施設環境改善交付金を受けて、令和2年度に計画されていた施設工事を前倒しでやることを目的としている。行政経営部長の稲田勲氏が説明したところによると、この予算では、追加歳入が令和2年度にかけて総額1,402億4,774万7,000円に達し、主要な使途は小学校や中学校の改修工事に充てられる予定である。
今議会では、新型コロナウイルス感染症に伴う対策も重要なテーマとなった。市長の後藤圭二氏は、感染拡大を防ぐための万全な対策を講じていることを強調。具体的には、市内の学校が臨時休校となる中で、児童への対応を徹底し、万全の支援体制を整えることを表明した。
また、教育関連の質問も数多く上がった。石田就平議員は、防災や教育分野での取り組みについて、特に「すいたGRE・ENスクールプロジェクト」がいじめ問題への取り組みをしていることを取り上げ、小学校における人権教育予算について注目した。教育監の大江慶博氏は、この教育プロジェクトを通じて、いじめの未然防止に取り組んでおり、今後も教職員への研修などを行っていく方針を示した。
教育関連では、特に学校のクラブ活動についても深い議論がなされた。今後の改革について具体的な目標や取り組みを求める発言が続いた。学校教育部長の橋本敏子氏は、クラブ活動の指導方法や言葉遣い等についての研修を実施していると答え、指導者の資質向上を図る姿勢を示した。