吹田市議会は令和元年6月10日に臨時会を開催し、複数の重要な議案を審議した。
介護保険条例の改正が大きな注目を集めた。議案第46号は、所得が少ない第1号被保険者に対する保険料減額を拡充する内容となっている。健康福祉常任委員会の委員長、馬場慶次郎議員は、「本案についての意見は特になく、全員異議なく承認された」と報告した。
次に、令和元年度の一般会計補正予算(第2号)と介護保険特別会計補正予算(第1号)について議論された。後藤恭平議員は、両議案がそれぞれ歳入歳出に新たに1億6,378万7,000円と275億2,012万2,000円が追加されることを説明し、これらが全員の承認を受けた。これにより、令和元年度の予算は総額1,306億7,698万5,000円となった。
さらに、吹田市に関連する各公益法人の経営状況についても報告された。文化振興事業団、国際交流協会、元気づくり推進事業団などからの報告が行われ、その経営の透明性と持続性が強調された。また、損害賠償額や繰越明許費に関する専決報告も行われ、道路賠償責任保険からの支払いなどが確認されている。
教育関連施設の改修工事についても報告があり、吹田市立小中学校の校舎等の改造工事が進められ、議案第47号と第48号が厨房用備品購入契約について批准された。
議会運営委員会からは、会期や市長提出案件の取り扱いに関する継続調査が提案され、善処されることで議会運営の向上が期待される。市長の後藤圭二氏は、「今回の議案が原案通り可決されたことをお礼申し上げる」とし、さらなる市政発展への協力を呼びかけた。