吹田市議会は令和4年9月定例会を開催し、多数の議案を審議し、可決した。議席の変更や新型コロナウイルス対策に関する議論が行われた。
特に、議案第80号から議案第88号に関する職員定年引上げ関連の条例は、多くの議員の議論を招いた。泉井智弘議員は、「職員定年引上げによる人件費の増加や新規採用への影響について討論が必要」と指摘した。これに対して、議案は全て原案通り承認された。
また、学校給食費条例の議案第81号も議題に上り、井上真佐美議員は「給食費の公会計化が進むことで、透明性が向上し、保護者の負担軽減が期待される」、「早期実施が望まれる」と強調した。議案は無事通過した。
一方、吹田市立教育・保育施設条例の一部改正に関する議案第90号については、玉井美樹子議員が反対の立場から意見を述べ、「民営化は地域の現状を無視して進められている。公立保育園の役割を考えるべきだ」と述べたが、最終的には賛成多数で可決された。
さらに、議案第104号による補正予算も可決され、特に物価高騰対策として住民税非課税世帯への給付金が計上された。市長は「迅速な支援が求められる中で、多様な施策を講じる」と述べ、施策の必要性を再確認した。
最後に、市会議案第13号に関する統一協会との関連疑惑に対し真相解明を求める意見書も可決された。議員たちは多様な市民の声を反映しつつ、今後の議会運営に取り組む姿勢を示した。