令和2年8月28日、吹田市議会で臨時会が開催され、議題となったのは新型コロナウイルス感染症への対策と経営支援策を含む補正予算である。
市長の後藤圭二氏は、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある市民生活や事業活動を支援するため、令和2年度の一般会計補正予算案を提案した。
この補正予算案は、15億7,322万9,000円を追加し、総額を1,810億2,246万7,000円とするものである。具体的な内容は、教育費や商工費に集中しており、特に市内登録店舗で使用できるプレミアム付商品券の販売がポイントとなっている。
また、報告第19号として損害賠償額の決定に関する専決処分も取り上げられ、関連する事故が発生した際の賠償額が23万4,320円と報告された。この事故は、児童がトランポリンで遊んでいた際に負傷した事故であり、賠償金は事故の施設賠償責任保険から全額給付されるとのことである。
さらに、議案第114号の詳細について行政経営部長の稲田勲氏が説明し、プレミアム付商品券の販売額は、昨年度同様に市内大手企業に偏る可能性があるとの懸念を示した。これについて議員からは中小規模店舗への配慮が不十分であるとの意見が相次ぎ、特にプレミアム分を中小店舗専用にするべきとの提案がなされた。
質疑の中では、コロナ対策に関連し、資金を必要とする中小規模店舗支援が重要視され、具体的なその支援策の観点からも疑問が呈された。
現地の状況を踏まえ、府県の状況を見据えた柔軟な対応が求められ、より効果の高い施策に見直す必要性が確認された。市長は「高齢者や障がい者の生活支援に関する施策についても引き続き検討したい」と述べ、今後の取り組みへの意欲を示した。
この臨時会は新型コロナウイルス感染の拡大防止に配慮した運営が確保され、議事が進められた。議会の緊急対応を通じて、市民サービスの維持が求められることも強調された。市長は「今後も市民生活をしっかりと支えるため、さらなる対策が必要だ」と締めくくった。