令和2年5月の吹田市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。議席の変更がまず行われ、新型コロナウイルス感染症の影響で、議事説明員との距離を空けるための措置が実施された。
次に、議案第60号では江坂花とみどりの情報センターを廃止し、千里花とみどりの情報センターに統合することが提案された。井口直美議員は、この変更が市民の理解を得ていないと指摘し、江坂での利用者の声にも耳を傾けるべきだと強調した。賛成意見もあったものの、最終的に議案は可決された。
また、議案第62号では、吹田市立山田市民体育館の復旧工事に関する契約について報告があり、問題なく可決された。これにより体育館の設備が再度整備される見込みだ。
議案第79号の漏水事故の損害賠償についても、委員会で審議された結果、賠償額が決定され、全員一致で可決された。議席を経て大阪広域水道企業団との協議についても報告され、こちらも問題注視の上で可決された。
重要な議案として、新型コロナウイルス感染症対策を絡めた令和2年度一般会計補正予算の議案も審議された。特に、児童扶養手当の対象拡充など市民生活への影響を考慮した措置が求められている。これらが可決される中、後藤圭二市長は、感染症拡大防止と市民支援を行う姿勢に理解を求める場面が見受けられた。
最後に、市会議案第8号として新型コロナウイルス対策の抜本的強化に関する意見書が提出されたが、賛成者が少なく否決となった。この流れからも、市民の生活や地域経済を守るために市長及び議会の果たすべき役割が改めて問われている。