令和2年9月9日、吹田市議会が開会し、さまざまな議案が審議された。議題には教育用タブレットパソコンの購入契約や、中央図書館の大規模改修工事の請負契約変更などが含まれた。
特に注目を集めたのが、議案第126号の教育用タブレットパソコン購入契約である。教育監の大江慶博氏によると、一般競争入札を経て、契約金額は13億2,814万円、納入業者は株式会社内田洋行大阪支店に決定した。小学校に2万2,105台、中学校に7,507台の端末が配備される予定で、納期は10月31日を目指している。議員からは早期導入を求める声が上がり、五十川有香議員が「予算提案がされた5月臨時会では、早急な調達が必要と強調されていたが、なぜ今定例会での提案としたのか」と質疑した。
続いて、議案第128号についても審議が行われた。中央図書館耐震補強工事の請負契約変更に関するもので、変更金額は約434万6,900円とされ、コンクリート撤去による処分費の増額が理由と説明された。議員からは「設計図と実際の工事との相違が多いのは問題だ」との指摘もあり、適切な工事管理の重要性が求められた。
さらに、新型コロナウイルス感染症への対応として、議会運営の変更が示され、例年の会期の短縮や議員の質問時間の短縮が決定された。議長は感染拡大防止への配慮として、別室での視聴を求める議員も出ることに理解を求めた。これらの提案は、市民の安全を守るための柔軟な対応を図るものである。