令和3年9月の吹田市議会定例会が開催された。
この会議では、感染拡大防止を意識した議会運営が行われ、出席議員の座席間隔を確保するため、一部議員には別室で会議を視聴するよう指示された。池渕佐知子副議長は「新型コロナウイルス感染症が再拡大している現状を踏まえ、感染防止対策を徹底する必要がある」と強調した。
また市長の後藤圭二氏は、感染拡大防止の取り組みに感謝を述べ、特に若年層の感染が増加している現状を報告した。小・中学校の始業を遅らせる独自の措置が施されたことも触れ、引き続き子供たちの安全確保に努める姿勢を示した。
さらに、議事の中で、令和2年度の繰越計算書に関する報告が行われた。行政経営部長の今峰みちの氏が、合計で44億4,146万5,690円の金額を繰り越すことが説明された。この繰越には、国の補正予算による交付金が関与している。
次いで、議案79号の令和3年度一般会計補正予算について、行政経営部長から詳細な説明がなされた。21億3,862万3,000円の追加が行われ、その中には教育費や商工費が含まれている。小学校給食の無償化や、中小企業を支援するための経済政策が反映されている。
報告では、特に水道事業と下水道事業についても予算の繰越しがなされており、環境保護および市民生活に直結する費用が確保されていることが示された。こちらについても、それぞれに多額の繰越が行われている。
最後に、議案第77号として、個人情報保護条例の改正案が提案され、社会のデジタル化に伴う法改正に対応することが求められる状況が背景にある。この改正は、個人を特定する番号の利用等に関する法律に基づくもので、適時に必要な改正を進めることの重要性が浮き彫りになった。
本定例会は、今後の議事においても感染拡大防止策に配慮しながら進行していく予定であり、市民に対する責任ある議会運営が求められている。