令和5年第533回北谷町議会定例会(第7日目)が6月19日、開催された。さまざまな議題が議論されたが、特にシーポートちゃたんカーニバルの中止についての説明が目立った。
シーポートちゃたんカーニバルは毎年多くの観光客を集める地域の重要なイベントであったが、令和5年度の開催が中止されることが決定された。渡久地政志町長は、この決定の経緯を詳しく説明した。町内にあるいくつかの団体との協議を経て、安全面での懸念が強まり、十分な対策を講じることが難しいとの結論に至ったという。
渡久地町長は、「例年70,000人以上の来場者が見込まれる中、安全対策の懸念を払拭するのは難しい」という意見を強調した。また、代わりに花火イベントを週末ごとに行うことで、地域活性化につなげる方法を提案された。
さらに、阿波根弘議員からの質問に対し、今回のカーニバルの中止理由について実行委員会の開催回数や内容に関する情報提供が求められた。仲宗根清雄観光課長は、3月と5月に実行委員会が開催され、検討が重ねられたことを説明したが、阿波根議員からは「町民への周知が不足していたのではないか」との厳しい意見も寄せられた。
町有地の売却についても議論が行われた。田仲康児建設経済部長は、隣接土地所有者を優先し、また公平性と平等性を目指した売却の仕組みづくりに向けた議論を進める必要があると述べた。さらに、役場駐車場利用については、新たに利用料金の詳細が報告されたが、利用状況についての把握が未だ不十分であるとの指摘があった。
また、給食センター及び北谷中学校の解体工事進捗についても多くの関心が寄せられた。玉那覇修教育部長によると、解体工事は順調に進んでいるとのこと。特に、北谷中学校の解体工事において、アスベスト除去作業がほぼ完了し、遅れが発生する可能性がないか注視している。
このように議会では、数々の重要な課題が取り上げられ、町民生活にとって重要な情報が共有されている。特に、カーニバルの問題は多くの住民に影響を及ぼすため、引き続き注意深く観察し、町としての代替策の実施が期待されている。議会は次の定例会に向けて、町民意見の反映を目指す姿勢が求められている。