令和三年九月一日、天理市議会は第三回定例会を開会した。議会は重要な案件を審議するため、十四名の議員によって成立した。今回の議会では、一般会計補正予算案や各特別会計の決算認定などが主な議題に上がった。
初めに、市長の並河健氏が開会挨拶を行い、日々のコロナ対応への支援に感謝を示した。続いて今回提出の議案に関して、市政の安定に向けた慎重な審議を促した。また、令和三年度の一般会計補正予算の重要性についても強調した。
この議会では、特に令和三年度一般会計補正予算(第九号)が焦点となった。市長の並河健氏は、補正予算案が新型コロナウイルスのワクチン接種体制に必要な経費を含むと説明した。歳入歳出それぞれに二億三千四百七十七万円の追加となり、最終的な予算総額は二百八十八億七千六百四十三万円に達すると述べた。
さらに、議案第三十七号として提出された令和三年度天理市介護保険特別会計補正予算(第一号)は、歳入歳出を八千百二十五万四千円追加するものとなっている。また、議案第三十八号の財産無償貸付については、地区の医療機関の利便性向上のため、社会医療法人高清会に駐車場用地を無償貸付ける方針が示された。
本議会では、議事の進行とともに、令和二年度の決算認定案も重要な議題となった。特に、上水道事業においては、前年に比べて有収水量が減少しており、収益性の確保が課題として浮上した。これに対して、上下水道局長の岩田全喜氏が、効率的な事業運営による安定供給の継続について宣言した。
最後に、今後の議会の運営に関して、副議長の市本貴志氏が引き続き表彰や今後の方針を提言するなど、活発な議論が展開された。次回の議会は、九月三日午前十時に再開される予定である。議員たちは今後も市民のための施策実現に向け、精力的に議論を重ねていくことが期待される。