令和4年9月の御所市議会定例会が開催された。各議案の審議が進む中で、決算に関する重要な議題が浮き彫りとなった。
東川裕市長は招集の挨拶で、コロナウイルスの影響を受ける中、市政に対する議員の協力に感謝の意を示した。議会では令和3年度の一般会計において実質収支が約11億5,200万円の黒字となり、実質単年度収支においても約9億8,100万円の黒字を計上したと報告された。
市長は、依然として財政構造が持続可能であるとは言えない状況を指摘。コロナの影響で不透明な先行きが続くことから、行財政運営においてスピード感と緊張感を持つ重要性を強調した。また、今後の市民ニーズに的確に応えることが求められると述べた。
本定例会では、職員の定年に関する条例改正や一般職の給与に関する条例の改正、育児休業等の条例改正等、多岐に渡る議案が上程される。議案の内容は、地域の課題に直接影響を与えるものであり、議員からの活発な意見が期待される。
議論の中心となるのは、令和4年度の補正予算案である。特に一般会計、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計に関する予算案が注目されている。この中で、財政健全化に向けた具体的な施策も求められている。議員は、これらの提案に対して慎重な審議を行う必要があると考えている。
会期は9月21日までの17日間に決定された。次回の本会議は9月7日に再開される予定で、今後の議論が待たれる。高まる市民の期待に応えるため、議会の役割はますます重要になっている。