令和6年6月17日、御所市議会は6月定例会を開会した。この定例会では、東川裕市長が自身の所信を表明した。
市長は、無投票にて再選されたことに感謝を述べ、今後は将来の展望を示す事業を進めたいと強調した。特に、財政状況の脆弱さを指摘し、持続可能な都市を作るためには収入確保が必要であると訴えた。
市長は、令和5年度決算の報告を行い、一般会計で約6億4000万円の黒字を計上したことを明らかにしたが、自主財源の不足を懸念し、今後の財政運営に気を引き締める意向を示した。特に、経常収支比率の低迷に触れ、強い危機感を持っていると述べた。
また、この定例会に上程される条例改正や予算案についても言及し、市民にとって重要な案件であると強調した。学校の再編成についても触れ、少子化問題に対処する必要性を語った。具体的には、学校規模の適正化に向けたアプローチが必要であるとし、早急に行動する意向を示した。
市長の発言の中では、地域の防災対応も重要であると述べ、令和6年度からは、公共交通を再編する計画が進行中であることも説明した。また、地域経済を活性化するための企業誘致や商業施設の誘致にも力を入れる考えを示した。
さらに、市長は、教育への投資の重要性を強調し、質の高い教育が未来の地域づくりに寄与することを述べた。就学前教育の見直しや保育所の再編にも関心を寄せており、地域住民とともに持続可能なまちづくりを推進するとした。
最後に、今後の施策として示した具体的な内容には、地域の観光資源を生かした戦略や、防災拠点の整備が含まれており、市長としての決意を新たにした。市民に対しても協力を呼びかけ、次回以降の議会への出席を促した。