令和3年9月27日、御所市議会が開催され、重要な決算認定及び補正予算についての議論が行われた。
この日、議会では令和2年度の一般会計歳入歳出決算について認定が行われた。決算特別委員会の委員長報告では、特にコロナ禍における財政状況が影響していることが強調された。決算特別委員長の小松久展氏は「コロナ対策という大きな課題に取り組んだ」と述べ、交付税が増額されたことを評価しつつも、自立した状態ではないとの認識も示した。これを受け、地域経済への影響を最小限に抑えるための努力が求められた。
そして、日程追加の議第49号「令和3年度御所市一般会計補正予算」が提案され、東川裕市長が「市独自の必要な事業を実施するため、真にやむを得ない必要最小限の範囲で予算の補正を行う」と説明した。この補正予算は2,510万2,000円の増額となり、総額は166億6,378万3,000円に達する見込み。
続いて、コロナ禍による厳しい財政状況に対処するための地方税財源の充実を求める意見書も可決された。杉本延博議員は「地方税制の充実確保が強く望まれる」と述べ、急速な高齢化に伴う社会保障関連経費の増大に対応するための財源確保が不可欠であると警鐘を鳴らした。
さらに、御所市選挙管理委員会の委員選挙及び奈良県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙も行われた。市議会議員からは指名推選による選挙が決定され、結果として六田誠良氏らが選出される運びとなった。
御所市の財政には依然として多くの課題が残されている。各議員からは、過去の財政問題を踏まえ、地域経済の回復や持続可能な発展を見据えた具体的な施策の必要性が強調された。市は今後も市民の期待に応えるため、様々な意見や提案を市政に反映させていく意向を表明している。