令和3年3月の御所市議会定例会で、重要な議題が多く取り上げられた。
まず、御所市介護保険条例の一部改正について、市長の東川裕氏が「介護保険料基準額及び各段階の保険料に誤りがあり、今回の引き上げは不要である」と説明した。議会はこの訂正を承認し、介護保険料は現行のまま据え置かれることが決まった。
続いて令和2年度の一般会計補正予算(第10号)の専決処分に関する報告が行われ、東川市長は、新型コロナウイルスワクチン接種に必要な経費を措定し、「補正総額は1億6048万8000円」と報告した。全額国費で賄われることから、予算が承認された。
また、御所市太陽光発電設備の適正な設置及び管理に関する条例の制定が可決された。東川市長は「市民の安全な生活と良好な環境を維持するために必要な条例である」と強調した。この条例には、発電出力10キロワット以上の設備における事業禁止区域や地域住民への説明会実施要件が含まれている。
さらに、御所市犯罪被害者等支援条例の制定も承認された。その内容には、犯罪被害者に対する遺族見舞金や障害見舞金の支給が盛り込まれ、支援窓口の設置が義務づけられた。東川市長は、「犯罪被害者等の早期回復を目指す施策が具体化」と述べた。
最後に、令和3年度の予算案について審査が開始され、予算特別委員会に付託することが決定された。議会の決議を受け、東川市長は「地域の実情に応じた予算案を提出した」と述べた。