御所市議会の定例会では、学校統廃合や障害者および高齢者福祉に関する重要な課題が取り上げられた。特に、川田大介議員からの質問が注目を集めた。
川田議員は、学校統廃合の進捗状況に関し、現行の少子化の流れと教育改革の必要性を強調した。市長は、学校の再編は重要であり、具体的な案を年度内に示す意思があることを述べた。
また、現在小規模化している葛小中学校の教育効果と、将来的な統合についても言及した。市長は、段階的に小中一貫教育を進める考えを示しながらも、慎重な議論が必要であるとの姿勢を明確にした。市内の教育環境向上については、教育長も強調し、個別最適化した学びの実現に向けて今後も努力していく意向を語った。
さらに、障害者福祉に関する質問に対しては、松浦正一議員が障害者差別解消法や障害者基本法の施行に触れ、御所市での実情を探った。市長は、障害者スポーツの推進や地域のニーズに基づく支援体制の見直しについて、市民との協働が重要であるとの考えを示した。
高齢者福祉に関しては、今後の対策として、地域包括ケアシステムの強化とともに、国や県との連携のもと、具体的な施策の策定を進めたいと答弁した。特に、老老介護や老障介護に対する支援への配慮が求められ、住みやすい環境を整える施策が重要であるとされる。
また、猫の殺処分ゼロを目指す取り組みについても言及された。川田議員は、TNR（捕獲・去勢・リターン）活動を通じて、地域猫問題に対する支援が必要であると訴えた。市も、他市の先進的な事例を参考にしつつ、避妊・去勢手術への助成制度を導入する意向があることを示した。
このように、議論は各テーマにおいて活発に行われた。学校統廃合、高齢者や障害者への福祉、野良猫対策は、御所市の未来に関わる重要な施策であり、今後の動きが注目されることとなる。