令和5年9月8日、御所市議会は9月定例会を開催した。
この会議では、特に子ども医療費の助成に関する条例改正など、重要な議題が取り扱われた。東川裕市長は報告に立ち、「奈良県の医療費助成事業補助金交付要綱が改正された」と述べ、改正内容について説明した。具体的には、対象者に対する他制度との重複受給禁止を明記し、所要の文言整理が行われる。
報告は全て承認され、次に令和4年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告が提案された。市長は、実質赤字比率が「ゼロ」となっていると強調し、連結実質赤字比率も同様であると付け加えた。市の財政状況は良好であり、事業運営の健全さが伝わった。市長は、「財政基盤を強化し、持続可能な運営を目指す」と述べ、引き続きの努力を誓った。
行政手続の効率化を図るための条例制定も重要な議題となった。本提案は、情報通信技術を活用したオンライン申請を可能にし、市民サービスの利便性向上を目指すものである。市長は、これにより行政運営の簡素化も図れると説明した。
さらに、地域経済牽引事業に関連する固定資産税の課税免除期限を延長する措置も可決された。この内容は、地域経済の活性化を目指すものであり、「市の成長基盤を強化するための重要な一手」と市長が述べたことが際立った。
他にも、印鑑条例の改正や、国民健康保険事業・介護保険事業の特別会計補正予算など、多数の議案が可決され、議会は日程を順調に進めた。特に、令和5年度一般会計の補正予算案では約9億9,476万円の増額が見込まれ、今後の財政運営に一定の影響を与えそうだ。全体として、議会は市民生活の向上と財政の健全化を目指しての重要な決定を下した。
最後に、特別功労者として川口正志氏が表彰されることが決定された。彼の地域貢献について市長は、「地域の発展に寄与する特別功労者」と讃えた。これらの決定は、今後の御所市の政策と運営に寄与することが期待されている。