令和3年6月、飯山市議会は第377回定例会を開催し、様々な重要事項が議題となった。
市長の足立正則氏は、新型コロナウイルスについての状況を報告。4月には3例確認された陽性者は感染拡大を見せることなく、その後の新規感染者の発生はないと述べた。また、65歳以上の高齢者に関するワクチン接種状況についても言及し、6月4日時点で第1回目の接種を終えた人は約2,000人であることを明らかにした。
さらに、市長は「希望する高齢者全員に接種ができるよう体制を整備している」と強調し、市民には予約のサポートを呼びかけた。今回の定例会においては、高齢者へのワクチン接種を含む新型コロナ対策予算や補正予算が提案されている。
補正予算案は、令和3年度一般会計において1億2,687万円の増を見込むものであり、主に新型コロナウイルス感染症に伴う緊急支援策に関連している。市民に対する地域経済支援策として、飯山商工会議所との連携による「ささえあい飯山プレミアム商品券」の発行も計画されており、40%のプレミアム付き商品券が発行される見込みである。
議会では様々な議案が一度に上程され、特に目を引くのは、補正予算の他にも複数の条例改正についてである。特に、介護保険関連の条例改正は、国の制度改正に対応する形で行われている。この背景には、介護保険制度の見直しや関係省令の改正がある。市長は「制度の見直しに対応した適正な運用を目指す」と述べた。
また、報告事項として、飯山市の教育長に就任した松木英文氏が教育課題への挑戦や教育行政の新たな取り組みについて挨拶を行い、議員からは祝意を持って受け止められた。具体的な取り組みには、市民参加型の学校づくりも含まれており、議会における協力を求める姿勢が見られた。
最後に、会議の整備運営についても言及され、議長は適切な運営を進めていると述べ、参加議員に感謝の意を述べた。会議は午前10時から始まり、約35分間続いた。