令和2年7月15日、花巻市議会では臨時会を開催した。
この日の議題は、令和2年度の花巻市一般会計補正予算に関するものである。
議案第76号では、温泉宿泊施設等利用促進事業補助金のための補正予算が提案され、総額592億9,377万9,000円とする内容だった。これには、歳入歳出それぞれに1億3,770万円を追加する。歳入には、新型コロナウイルス感染症対策のための地方創生臨時交付金が含まれる。
松田英基財務部長は、補正予算の意義を述べた。「宿泊利用の上限を3,000円から4,000円に引き上げ、対象を県民や県内事業所勤務者に拡大した」と説明した。質疑では、内舘桂議員が任意組合に対する支援を求めたが、市長は「国に情報を提供し、必要に応じて検討」を示唆した。
次に、議案第77号として新型コロナウイルス対策を踏まえた予算が提案された。この中では、1億1,508万3,000円を追加し、総額594億886万2,000円の予算を目指す。新生児への給付金についても話し合われ、月末に生まれた乳児に5万円が支給されることが確認された。高橋靖健康福祉部長は、今後540人の新生児を見込んでいると述べた。
この日の審議を経て、両議案は異議なく承認された。議長の小原雅道君は議会を閉会し、参加した議員たちに感謝の意を示した。今後の議会においては、引き続き新型コロナウイルス対策や地域支援策の充実が求められることが明らかになった。