令和4年2月定例会が開催され、様々な議案が審議された。
出席議員や市長の発言は、名古屋市における重要な論点を浮き彫りにしている。
特に質問が多く寄せられたのは、名古屋城天守閣の木造復元事業および高速道路拡張事業である。
江上博之議員が指摘した通り、移転交渉が長引く原因には住民の理解が得られていないことが挙げられる。
また、名古屋城天守閣復元の予算は当初の見込みを大きく上回り、505億円に達している。江上議員は事業の進捗や予定完了について疑念を示した。
観光文化交流局の折戸秀郷局長は、債務負担行為を令和4年度から令和5年度に変更する旨を説明した。
この変更は、特段の事情によるものであり、過去の事例が参考にされたことも強調した。
ただし、暫定的な設定期間の根拠については、明確な説明が求められるところである。江上議員は、今後の見通しや具体的な進展がない限り、事業は中止されるべきだとの考えを示した。
また、バリアフリーの技術公募についても疑問が提示され、最上階までの昇降が実現するのかが焦点となっている。最上階へのアクセスが確保されない場合、実質的なバリアフリーが達成されないことは、利用者への十分な配慮がなされていないことを意味する。
質疑応答を通じて、議員たちと行政当局との間で意見の対立が浮き彫りになった。
市民生活に直結するこれらの重要課題については、引き続き慎重な検討と議論が求められる。