令和4年9月の名古屋市定例会では、30件の議案が一括議題に供され、活発な質疑が行われた。
重要なテーマには、障害者就労施設からの優先調達や、コミュニティセンターへのWi-Fi導入が挙げられた。行政が障害者支援の一環として行う優先調達の推進について、健康福祉局長の浅野正敏氏は、調達実績の向上努力を示したものの、職員の間で理解が不十分な点を認め、意識啓発を強化する方針を述べた。
また、名古屋市は、コミュニティセンターにWi-Fiを導入することで地域活動を支援する考えで、スポーツ市民局の寺澤雅代局長は、その必要性や効果について訴えた。特に、地域におけるICT環境の整備が急務である点を強調し、具体的な取り組みを進める意向を示した。
さらに、リニア開業を視野に入れた新たな交通システムSRTについても議論が交わされた。議員からは市民の期待を受け、地域経済の活性化が期待されるとともに、交通インフラの整備は重要な課題であると指摘された。
加えて、名古屋市のエコシステムの一環として、食品ロス削減のための取り組みも進められており、健全な都市環境を作るためのさらなる施策が必要であるとの意見が出た。
今後の名古屋市には、市民目線での施策展開とともに、各議案の実現を通じて持続可能な社会を築く方向性が求められている。