令和元年6月20日、名古屋市定例会が開催され、さまざまな重要な議題が討議された。
まず、久田邦博氏は、本市における持続可能な開発目標(SDGs)に対する取り組みについて質問した。
SDGsは地球上の誰一人として取り残さないことを目指すものであり、特に部局間の連携が重要であると指摘した。
総務局長の山本正雄氏は、各局が協力してSDGs施策を推進することの重要性を認識し、今後の計画にからSDGs理念が明示されることを約束した。
環境局長の水野裕之氏は、SDGs達成に向けたマルチステークホルダーとの連携について、地域の事業者や市民とともに持続可能な社会を実現する重要性を強調した。
具体的な支援活動として、環境大学を通して地域の特性に応じた施策を計画していくとの発言があった。
次に、久田氏は市内の子ども食堂の普及状況についても言及した。
現在、50カ所以上に拡大しており、地域の居場所として機能しているが、協力機関との連携強化が課題になっていると指摘。
子ども青少年局長の杉野みどり氏は、学校や地域団体との連携を促進し、活動の周知を強化する考えを示した。
また、市立小学校の運動会における熱中症対策についても議論が行われた。
中川あつし氏が運動会の開催時期や安全基準に関する具体的な提案を行い、教育長の鈴木誠二氏は各学校の判断に基づき安全対策を重視することを約束した。
さらに、地球温暖化対策についても議論され、現在の取り組みに加え、さらなる市民の参加を促す施策の必要性が訴えられた。環境局長は、施策の具体例として「緑のカーテン」作りなどへの市民の参加を強調した。
また、子ども会の活動促進を図る必要性も指摘され、助成制度の拡充の有用性が議論された。
一方で、子どもの貧困対策については、新法成立を受け、名古屋市が積極的に計画策定を実施する考えが市チームから示された。
教育、福祉、経済面で子どもを育むための施策が求められているとの意見が多く出された。
このように、多様な議題が扱われた今回の定例会は、名古屋市にとって重要な政策が進展する機会となることが期待されている。