令和元年6月19日、名古屋市議会は第1号議案から第14号議案までの一括議題を審議した。
議題は、市税条例や介護保険条例など多岐にわたる。
中でも注目されたのは、令和元年度名古屋市の一般会計、名古屋城天守閣特別会計、基金特別会計などの補正予算だった。
これに関して、副市長の堀場和夫氏は、「補正予算は事業の継続に不可欠なものであり、引き続き市民ニーズにこたえることが重要である」と強調した。
名古屋市の名古屋城についても、課題が浮き彫りにされる場面も見られた。特に、名古屋城の木造復元が進む中、文化庁からの解体許可を穫得するための補正予算が未だ提案されていないことについて、議員からの指摘が相次いだ。
浅井正仁議員は「文化庁からの許可取得に自信があるなら、解体の補正予算を提出すべきだ」と述べ、現在の当局の進捗に疑問を呈した。
同じ議題で、文化庁の審議における確認事項の内容についても議論がなされ、説明不足を指摘される場面もあった。観光文化交流局長の松雄俊憲氏は、「やるべきことはやり切った」としつつ、文化庁からの良い結果を待つ姿勢を見せた。
議会では、保育園児の交通安全や高齢者運転に関する議論も交わされ、交通事故防止策の重要性が強調される。
伊東恵美子副市長も、「市民の命を守るため、しっかりとした対策を講じるべき」と応じ、警察との連携を強化していく方針を示した。
最後に、さまざまな保育士確保策や、補助制度の見直しに向けた議論も行われ、議員たちからの質問が相次いだ。今後も名古屋市は、各議題に対する取り組みを進め、市民の期待に応えていく意向を表明した。