令和元年7月1日の定例会が開かれ、幾つかの重要な議案や請願が審議されました。
請願第4号である「地下鉄東山線本山駅に早期にエレベーターを設置することを求める件」や、請願第7号の「名古屋市の小学校の給食費を無償にすることを求める件」などが提案されました。これらの請願は、市民の利便性や公平性に直接関わるものであり、多くの関心が寄せられました。
特に、名古屋市の小学校の給食費無償化については、議員の間でも賛否が分かれるテーマです。教育子ども委員会の山田昌弘君は、給食の無償化が子どもたちの健康や家庭の経済的負担を軽減し、教育環境の向上に寄与すると強調しました。一方で、財源の確保について慎重な意見もあり、この部分での議論が必要とされています。
次に、市長の河村たかし君は、名古屋城天守閣特別会計の補正予算を撤回する旨の説明を行いました。この補正予算撤回は、6月21日の文化審議会において解体許可が得られなかったことを受けたものであり、今後、さらなる協議が必要であると述べました。これに関しては、議長からも賛同が得られ、全会一致で承認される結果となりました。
さらに、議員提出議案についても多くの議題が話し合われました。特に、介護・障害福祉従事者の処遇改善を求める意見書や児童虐待防止策の強化など、社会福祉に関する重要な提案が可決されました。これらは、名古屋市における福祉関連政策の強化を促すものであり、今後の行政施策に影響を与えることが期待されます。