名古屋市議会は令和4年2月定例会で様々な議案を審議し、重要な課題に関する質疑が繰り広げられた。中でも、市バス高速1号系統の廃止に関する請願が取り上げられ、存続を求める意見が多く出た。市民からは、利便性の低下を懸念する声がある一方で、交通局の考えも示されることとなった。
また、令和4年度名古屋市一般会計予算の審議において、経済や福祉、教育への影響を考慮した質疑が行われた。特に、コロナ禍の影響を受けた経済回復に向けた施策が求められる中で、各議案に対して多くの意見が交わされた。
健康福祉局には、認知症施策の推進に関する意見が寄せられている。認知症カフェの推進など地域支援の充実を図るべく、健康福祉局は、協力医療機関と連携し地域社会全体で取り組む姿勢を見せている。
市立大学についても、研究力の強化が求められており、地域と連携した研究開発が期待されている。特に、名古屋市立大学の医療機関との連携が進むことで、地域医療にも大きな影響を与えることが期待されている。
市会では、カスタマーハラスメントに関する議題も取り上げられ、労働環境の改善に向けた施策の強化が求められた。特に、職場環境の改善には、具体的な研修や啓蒙活動が不可欠であるとの意見が出された。
最後に、名古屋城復元に向けた議論も進行中であり、石垣や基礎構造の整備に関する課題が多く指摘された。市長がこれらの問題に真摯に向き合っている様子が見受けられたが、具体的な進捗については引き続き注視が必要である。市民からの意見が反映される形で、計画が進められることが期待されている。