令和3年6月23日、名古屋市の定例会は54件の議案を議題に開かれた。
その中で、名古屋市長の河村たかし氏は、コロナ禍における新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を説明した。特に65歳以上の高齢者に対する接種が順調に進んでおり、今後は64歳以下の市民への接種券の発送も予定されている。
河村市長は、併せて障害者に寄り添った接種支援を強化する意向を示した。視覚・聴覚障害者向けの予約サポートが求められており、所定の障害者福祉団体と連携して、接種券の優先発送や従事者の接種についても計画されている。
岡田ゆき子議員は、ワクチン接種の遅れに言及し、名古屋市内の地域活動支援事業に関しても支援を求めている。これに対し、健康福祉局長の山田俊彦氏は、感染対策を考慮しつつ施策を実行する方針を述べた。
また、教育長の鈴木誠二氏は、GIGAスクール構想の推進とオンライン授業の活用について質問を受け、今後は、学校におけるオンライン授業や授業参観の実施に向けての準備を進める必要性を訴えた。
さらに、敬老パスの利用回数制限についても議論が交わされた。名古屋市内の高齢者の生活を支える休日制度やその活用を促進する活動が求められている。
このほか、市内の大学生の貧困問題にも言及され、生活支援の必要性が強調された。市長は、食糧支援や生活用品提供の施策について実施する意向を示し、現実覧の声を反映した具体的な施策の実行へ向けた期待が高まっている。
このように議会では、多岐にわたる課題が議論され、特にコロナ禍における市民への支援策が重要視された。今後、名古屋市がどのように市民生活を支えていくのか引き続き注目される。